そろそろ朝晩の冷え込みも厳しくなり温泉もぴったりの季節ですね。東京から車で2時間程度で行くことのできる人気の温泉地、箱根。温泉はもちろんのこと、富士山も望むことができる芦ノ湖や、迫力のある大涌谷、そして水の綺麗な場所だからこその美味しい食事、温泉以外の魅力もたくさん満喫することができますよ。
箱根湯本駅周辺

まずは箱根町の玄関、箱根湯本駅の周りを歩いて散策してみました。商店街の通りを一本中に入ると、静かに流れる川を眺めながら川沿いを散歩することができます。自然がたくさんの中、川の音を聞きながら歩くだけで癒されますね。
川沿いを少し歩いて、まずは腹ごしらえ…と、目的だったお蕎麦屋さんに入ります。

こちらのお蕎麦屋さん、昭和9年(1934年)創業の歴史あるお店です。特徴は蕎麦粉と卵と共に麺に煉りこんである自然薯。自然薯は栄養もたっぷりで、古くから滋養強壮食とされていたそうです。すでに自然薯の煉りこまれたお蕎麦を、さらに自然薯のたれにつけていただきます。
普通のお蕎麦よりも食感があり、食べ応えのあるお蕎麦。人気のお店ですが、本館と新館があるためどちらか空いているほうに名前を記入するといいようです。温かいお蕎麦も食べてみたいところですが、あの食感と風味が忘れられないので、寒くてもまたせいろを頼んでしまうかも。
芦ノ湖と箱根神社
お腹もいっぱいになったところで、芦ノ湖に向かいます。

芦ノ湖は神奈川県最大の湖で、箱根山の火山活動によって出来たカルデラ湖です。数種類の遊覧船があり、天気も良かったので乗ってみることにしてチケットを購入。乗船までかなり時間があったため、湖に浮かぶ鳥居のある箱根神社を目指して数分歩いてみました。


箱根神社は、あの徳川家康も参拝に訪れたのだという神社。湖を離れてから神社へむかう森林の道も、なんだかエネルギーをもらえるようなパワースポットになっています。湖に建つ鳥居は写真映えする人気スポットなようで写真を撮るための行列ができていました。乗船時間も迫っていたので、横からパシャリ。御朱印ももらえたので再び芦ノ湖へ戻り、いよいよ遊覧船に乗船です。

この日は運よく晴天だったため、湖に浮かぶ先ほど訪れた箱根神社の鳥居と、遠くに富士山を望むことができました。遊覧船のチケットは往復・片道のものや周遊コースのものもあります。私たちは、桃源台から大涌谷へと向かうロープウェイに乗ることにしたため、元箱根港~ロープウェイ桃源台駅のある湖尻港までの片道のチケットを購入。片道は30分ほどの道のりでしたが、船内で座って湖を眺めるも良し、船上に出て湖の風を感じるも良しで、あっという間の船旅でした。
箱根ロープウェイに乗って大涌谷へ

さて楽しい船旅を終えて、いよいよ箱根ロープウェイに乗って大涌谷を目指します。
大涌谷は約3000年前箱根火山が最後に爆発したときにできた爆裂火口跡で、現在も100℃前後の硫気と水蒸気を噴出しており、火山活動のダイナミックな迫力を観察することができます。


硫化水素を含む噴煙があちこちからあがっているのがわかります。その影響で草木はほとんど立ち枯れており、より広大な景色と露になった岩肌が目立ち、その上をロープウェイで通るのはなんとも迫力満点!中にまでわかるほど硫黄の匂いが充満しています。

大涌谷駅で降りると、晴天の日は山の上から富士山を望むこともでき、その景色はまさに絶景です。筆者は火山ガスの匂いに少しやられてしまい、また写真を撮る人たちも多かったためすぐ室内に入ってしまいましたが、その雄大な景色は今でも瞼の裏に焼きついています。

大涌谷のショップには可愛い黒たまごコラボ商品もたくさん。黒たまご、美味しかったです。
まとめ

ダイナミックな自然に触れて大満足の旅、いよいよ最後の目的地、本日のお宿へ。歩き疲れたパンパンの足を温泉でゆっくりマッサージして疲れをとることができました。地元食材を使った夕食も繊細でとても美味しく、心も身体も癒されました。
今回の旅は緊急事態宣言よりも前に箱根に訪れたときでしたので、まだ箱根の町は人であふれておりました。たった1年弱で世間はすっかり変わってしまいましたが、箱根の雄大な自然はきっと変わらずそこにあるんだ、と思うとまた訪れたい気持ちになります。