この夏、広大な自然を求めて、家族で奈良県曽爾(そに)村を旅してきました。曽爾村は奈良県東北端、三重県境に接する村で、奈良市街地から車で約1時間20分という好立地。大阪から車で約1時間50分、名古屋から車で約2時間40分で訪れることができます。のどかで穏やかな大自然を満喫してきました。

中でも、四季折々の大パノラマが楽しめる曽爾高原が有名で、人気のハイキングスポットになっています。今回は、曽爾村の景勝地を巡りながら、アウトドアを満喫!絶景あり温泉ありの1泊2日の旅に出かけました。
断崖絶壁、屏風岩
1日目、最初に訪れたのが屏風岩公苑です。

車で国道369号線から山道をドライブ、屏風岩公苑に到着しました。春は山桜、秋は紅葉で彩られ、大勢の観光客で賑わうようですが、この時期はほとんど人がいません。駐車場は春と秋シーズンのみ有料となっています。
屏風岩は標高940mにあり、屏風のようにそびえ立っています。垂直200mもの高さの岩壁が幅約2kmに渡り続いています。これは、約1300万年前に繰り返された火山活動によるものだそう。
絶景を見ながら、この公苑でお弁当をいただくことにしました。鳥のさえずりを聴きながら、そよ風にふかれ、お腹も満たされ、五感も大満足!夏の屏風岩もおすすめです。
その後、青蓮寺川で子どもたちは川遊びを楽しみ、今日の宿泊場所へ。
ずっとここに居たくなる!サン・ビレッジ曽爾
宿泊に訪れたのは、「サン・ビレッジ曽爾」というオートキャンプ場。国の天然記念物の兜岳や鎧岳、曽爾高原を一望できる絶好のビューポイントにあります。

芝生のオートキャンプサイトや、バンガロー、コテージ、バーベキュー棟エリアの他、野外アスレチックやテニスコートまであり、アウトドアが存分に楽しめます。
夏休みはテントでキャンプが恒例ですが、この日は、あらかじめ予約していたコテージへ。コテージのテラスデッキで、夕食はバーベキューをしました。室内にはキッチンもあり、食材を運んだりするのにとても便利でした。

夜は満点の星空が楽しめます。曽爾村は県内でも有数の星空スポットです。空気が澄んでいて、とても気持ちよく、天然のプラネタリウムを観ているような素晴らしい眺めでした。
快適なコテージと抜群の自然環境で、「夏休みずっとここに居たい!住める!」と子どもたちも言うほど。毎年来たくなりました。
さぁ、曽爾高原へ出発!
2日目は、曽爾高原へハイキングです。お亀池の手前から遊歩道を登り、亀山峠の山頂へ。運動不足の体には少々堪えましたが、山頂の大パノラマと清々しい空気に疲れも一気に吹き飛びます。

曽爾高原はススキで一面覆われた草原で、夏は緑の絨毯が敷かれたような景色が広がっています。風で緑が波のようにゆれ、とても鮮やかでした。秋にはススキの穂が陽ざしを浴びて、一面黄金色に輝くそう。秋のススキは、10月上旬~約1ヶ月間見頃が続きます。

大自然の美しい緑と、山の向こうへとどこまでも広がる景色、そして爽やかな風。心も体もリラックスして、再び歩き出します。

たくさん歩いた後は、温泉へ
ここちよいハイキングをした後は、温泉へ。曽爾高原の入口まで戻ると、「曽爾高原温泉・お亀の湯」が待っています。

泉質はナトリウムー炭酸水素塩温泉で、お肌もしっとりして、とても気持ちよかったです。露天風呂からは、鎧岳や兜岳、曽爾高原も一望でき、眺めが最高でした。
絶景が連なる香落渓へ
旅の最後は、曽爾村の北端、三重県との県境にある香落渓(かおちだに)へ向けてドライブです。切り立った渓谷が連なる絶景スポットで、紅葉が素晴らしい名勝地としても有名です。
小太郎岩が見えてきました。小太郎岩(標高702m)は、高さ200mほどの垂直の岩壁が連なっており、中腹にはライオンの顔に似たライオン岩がありました。


青蓮寺川が透き通っていて、香落渓の絶景を映し出しとてもきれいでした。夏の清々しい絶景を堪能しながら、きっと素晴らしいに違いない紅葉の美しさに思いをはせ、ぜひ秋にも訪れてみたいと思いました。
まとめ
新型コロナウイルスの影響があったこの夏、旅行を思案し、たどり着いたのが曽爾村でした。奈良に住み、奈良県内の宿泊旅行は今回が初めて。奈良県内のいいところをみつけながら、まだまだ知らない場所がたくさんあると気づけた旅でした。普段の家族旅行では、なぜだか慌ただしくなりがち…。近くでのんびりゆったり過ごす旅もいいものです。近場の魅力再発見!また身近なおすすめスポットを発掘していきたいと思います。