仲秋を鮮やかさに彩るダリア。この季節、馬見丘陵公園は一気に華やぎます。こちらのダリアは種類も豊富で見ごたえがあり、一度訪れたら、もうとりこです。秋になると楽しみで毎年訪れるという方も多く、私もリピーターの1人。今年もダリアに会いに行ってきました。

雨上がりのダリア園へ
馬見丘陵公園は奈良県北西部、北葛城郡の広陵町・河合町にまたがる広大な県営公園で、馬見古墳群のエリアにあります。入園料は無料、古墳や公園館(展示施設)も無料、駐車場も無料です。奈良市街地から車で約50分ほどです。

とにかく広くて南北約7km、東西約3km、総面積は古墳・ため池を除いても約56haあります。北と中央エリアを行き来するだけでも、ウォーキングに持ってこいのスポットです。まずはダリア園を目指します。

前日が雨で、この日は朝から快晴!陽ざしが気持ちよく青空が広がっています。ダリアに期待が膨らみます。

いいお天気でしかもダリアが見頃とあって、ダリア園にはたくさんの方が来られていました。カメラ撮影にも人気のスポットです。あちこちから「わぁ~、きれい!」と感嘆の声が上がっていました。
こちらでは約120品種1000株のダリアが咲き誇り、見頃は9月下旬~11月上旬です。また、高さ4~5mにもなる皇帝ダリアは11月下旬~12月中旬まで楽しめます。ちなみに奈良県はダリアの球根生産量が日本一だそうです。(奈良県民だけど初耳!)
数ある品種の中から、美しさが際立つ魅力的なダリアをいくつかご紹介します。










中でもこの日、特に印象に残ったのが「太陽の微笑み」という品種です。良すぎるぐらいのいいお天気で、ダリアの花も雨上がりの晴れ渡った青空を、全身で喜んでいるようでした。

雨露の残る花びらがみずみずしく光り、太陽に向かって咲き誇る力強さを感じました。ダリアからたっぷりエネルギーをもらって心も晴れやか。清々しい気持ちで先に進みます。公園内を散策です。
馬見古墳群って?

次に向かったのは、中央エリアにある公園館。こちらには馬見丘陵公園の古墳や自然についてのさまざまな展示があります。

馬見古墳群は大和3大古墳群の1つで、4~5世紀に築造されたものが多く、250基を超える大古墳群です。馬見丘陵公園はこの馬見古墳群の一画にあります。園内外には主な古墳等13か所が保存され、そのうちの乙女山古墳とナガレ山古墳は国指定史跡です。

公園館から東へゆっくり歩いて10分ほどで、ナガレ山古墳に到着です。

ナガレ山古墳は5世紀前半に築造された長さ約105mの前方後円墳です。現在は発掘調査をもとに復元整備された姿を見ることができます。墳丘へ登る通路も実際に発見されていて、埴輪列で区画されていたそうです。


古墳の上からは、東方に三輪山、南東の方角には大和三山(香久山・畝傍山・耳成山)の神聖な山々の景色が広がっていました。だからこの場所が選ばれたのかもしれません。

帰り道、遠い昔のことに思いをはせながら歩いていると、芝生の丘で満開のコスモスにまた心が奪われます。
美しいダリアやコスモスに元気をもらい、心も華やぐ一日でした。
公園情報、アクセス
・駐車場:年中無休、無料、872台
・公園館:休館日=月曜日及び12/28~1/4(月曜日が休日の場合は次の平日)
・近鉄田原本線 池部駅下車徒歩2分→緑道北口(緑道エリア)
・近鉄大阪線 五位堂駅より奈良交通バス「馬見丘陵公園」下車
馬見丘陵公園公式サイト:http://www.pref.nara.jp/1780.htm