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芸術・自然・建築が調和する大和文華館へ【奈良・学園前】 

あちこちで梅の花が見ごろを迎え、春を感じさせるようなあたたかな日が増えてきました。この季節、奈良市学園前にある「大和文華館」では、建物を取り囲む自然苑「文華苑」の梅の花々を楽しむことができます。

今回は、四季折々の美しい自然が楽しめる文華苑とともに、大和文華館の優れた建築や美術品についてご紹介したいと思います。

以前、ご紹介した奈良ホテルの設計で有名な建築家・辰野金吾つながりの建物も登場しますよ!

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梅林・梅の小径へ

大和文華館入口

大和文華館は、近鉄奈良線「学園前」駅下車、徒歩約7分ほどの閑静な住宅街の中にあります。車では奈良市街地から約20分です。入口のすぐそばに無料の駐車場(約40台)があります。

1960(昭和35)年近畿日本鉄道株式会社(近鉄)の創立50周年を記念して開館された美術館です。蛙股池のほとりの自然豊かな丘陵地に建っています。

文華苑の枝垂れ梅

門入口を抜け、右側に進むと梅林が見えてきました。お天気も良く、咲き誇る梅の花々の色合いがとても鮮やかです。

「緋の司」
「玉牡丹」

紅白色とりどりの約50種ほどの美しい梅が鑑賞できます。春の兆しを感じながら、心も華やぐひとときでした。

大和文華館・本館へ

道すがら、綺麗な梅の花々を堪能しながら文華苑を散策していくと、大和文華館の建物が見えてきました。

大和文華館

建築は、近代数寄屋の祖と称され和風モダニズムを確立した建築家・吉田五十八(よしだいそや)の設計によるものです。

海鼠壁(なまこかべ)

桃山の城郭をイメージさせる海鼠壁(なまこかべ)数奇屋風を取り入れた日本様式建築です。海鼠壁には青緑色のモザイクタイルが貼られています。

展示場中央(引用:大和文華館公式サイト)

自然との調和を重視し、展示場の中央には坪庭風の光庭が設けられ、竹が植えられています。作品を守るために紫外線防止加工が施されたガラスが使用されています。この「竹の庭」は美術品をより自然な環境で鑑賞するために設けられています。美術品を鑑賞しながら、自然をそばに感じられるとてもリラックスできる空間でした。

館内は、日本、東洋の価値ある美術品およそ2,000件を所蔵、国宝4件、重要文化財31件を含む貴重なコレクションを所蔵しており、順次公開されています。

この日の特別企画展は「中国青花と染付磁器ー京都の鹿背山焼ー」。中国の青花磁器を手本にして、日本独自に花開いていった美しい染付磁器作品を鑑賞することができました。白地に青の文様のコントラストが鮮やかで美しかったです。

本館裏側へ(事務所棟裏、廊下横のあたり)

建物を出て、裏手を散策してみました。周りも城郭のような外観になっていて、白い漆喰壁の下部はお城の石垣を思わせるような石目調の壁が続いていました。展示場はピロティ形式になっています。

展示場のテラスと庭

建物の裏手にまわると、ちょっとした休憩スペースのようなお庭がありました。展示場から外のテラスに出ることはできなかったのですが、テラスからは高円山を望むことができるそうです。

文華ホールへ

文華ホール

最後に、玄関脇にある文華ホールへ。最初に来た時にチラ見し、あとでゆっくり拝見しようとお楽しみにとっておいた建物です。この建物は、奈良ホテルを手掛けたことで有名な建築家・辰野金吾による設計で、奈良ホテル・ラウンジの一部[1909(明治42)年建築]を移築したものです。

木造平屋建ての和洋折衷様式による建築で、大和文華館開館25周年記念事業のひとつとして、こちらに移築されました。

残念ながら、内部に入ることはできませんでしたが、その美しい外観から当時の華やかなバー・ラウンジの様子をうかがい知ることができました。

入口欄間にステンドグラス
屋根、大棟の両端には鴟尾(しび)

屋根の上には鴟尾(しび)もあり、寺院建築のような外観になっています。室内は洋風ラウンジの内装で、豪華な造りになっているそうです。

まとめ

芸術・自然・建築が一体となって調和している大和文華館。豊かな芸術鑑賞の実現のために、建築が自然環境を招き入れているように感じました。

文華苑では、四季折々の花々が楽しめるのも見どころです。今回は、ちょうど梅が咲く季節でしたが、苑内には福島県三春町の「三春滝桜」の子孫の枝垂れ桜があり、春にはとても見事に咲き誇るだそうです。また桜の時期に訪れてみたくなりました。

大和文華館公式サイト:https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/

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