徳川家康公を祀る上野東照宮は、ぼたん苑でも有名です。
牡丹には、春咲きの品種(春牡丹)と、春に加えて初冬にも咲く二季咲きの品種があります。冬に咲いた二季咲きの牡丹は「寒牡丹」と呼ばれます。
ややこしいですが、『冬牡丹』は、園芸技術を駆使して「春牡丹」を冬に咲かせたものをいいます。
上野東照宮のぼたん苑では、毎年1月~2月に「冬牡丹」、4月に「春牡丹」を見ることができます。
今回は「冬牡丹」を見に、上野東照宮を訪ねました。
上野東照宮の門をくぐり、しばらく行くと、左手にぼたん苑の入口があります。
ぼたん苑には入場料金が700円(中学生以上)かかりますが、東照宮の拝観との共通券にすると100円割引になります。
苑内には、500株以上の冬牡丹が植えられているそうです。

冬牡丹は寒さに弱いため、一つ一つかわいい「わらぼっち」で覆われています。

一つ一つのわらぼっちの横には、牡丹の品種名が添えられています。

順路に沿って、「わらぼっち」がたくさん並んでいます。

順路の途中にはいつくか休憩用のベンチもあり、牡丹が飾られた水盤や花瓶などが目を楽しませてくれました。

ピンク、白、黄色など色とりどりの見事な冬牡丹を堪能しました。



開花率が2割ほどしかないという貴重な「寒牡丹」も見ることができました。寒牡丹には葉っぱが無いのが特徴です。自然な状態で冬に咲く品種のため、根本を菰で覆っていません。
早春らしく、かわいらしい福寿草も黄色い花を咲かせていました。

ロウバイも咲いていました。

出口付近は少し開けた休憩スペースになっています。東照宮の拝殿と五重塔も見えます。


まとめ
上野東照宮のぼたん苑で「冬牡丹」を鑑賞しました。
想像以上に広い苑内で、丹精込めて栽培された冬牡丹のほか、寒牡丹、ロウバイ、福寿草などを楽しむことができます。
上野東照宮のぼたん苑では、毎年「冬のぼたん祭り」のほかに、「春のぼたん祭り」と「秋のダリア展」が開催されますので、また訪れてみたいと思います。
フリーランスライター、都内在住2児の母。趣味は着物と和裁とお散歩。個人ブログで親子の着物ライフについて発信中(こども浴衣の作り方も公開中)。
ブログ:『着物好きが育てたら、着物好きの娘になったので…』