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初秋の清澄庭園を散策【東京都・江東区】

東京都には、『文化財9庭園』と呼ばれる都立庭園があります。

  • 浜離宮恩賜庭園(中央区)
  • 旧芝離宮恩賜庭園(港区)
  • 小石川後楽園(文京区)
  • 六義園(文京区)
  • 旧岩崎邸庭園(台東区)
  • 旧古河庭園(北区)
  • 向島百花園(墨田区)
  • 清澄庭園(江東区)
  • 殿ヶ谷戸庭園(国分寺市)

いずれも、国と都の文化財指定を受けている庭園です。今回は、江東区にある『清澄庭園』を訪ねました。

9庭園のうち、清澄庭園のほか、六義園、旧岩崎邸庭園、殿ヶ谷戸庭園はいずれも三菱財閥の岩崎家ゆかりの庭園です。清澄庭園は、大名の下屋敷だった敷地を利用し、岩崎弥太郎(初代)から岩崎家3代にわたって整備した庭園です。

清澄庭園は、東側の有料庭園区域と、西側の開放公園区域に分かれています。今回は、庭園区域を散策しました。

清澄庭園の入口(有料庭園区域)

入口近くには、「大正記念館」があります。大正天皇の葬儀に使用された葬場殿を移築したものですが、戦災で焼失したため、現在の建物は昭和28年に再建されたものです(さらに、平成元年に全面改修されている)。

大正記念館(清澄庭園)

庭園の中心には、三つの中島を持つ大きな泉水が広がっています。もともとは、隅田川から水を引き入れていたそうですが、現在は雨水による池となっています。

清澄庭園の泉水は、周囲に「磯渡り」と呼ばれる飛び石が数か所配置されていて、実際に歩くことができます。ちょっとドキドキしながら歩いていくと、池のあちこちで亀が甲羅干しをしていました。

清澄庭園の磯渡り
清澄庭園の磯渡り
清澄庭園の磯渡り

一部の中島には、橋を渡って入ることができます。

中島に架かる橋(清澄庭園)

池の南側には、庭園で一番大きな築山の『富士山』がそびえます(登ることはできません)。

清澄庭園の築山『富士山』

池に突き出すようにして、『涼亭』という数寄屋造りの建物がありました。こちらは震災・戦災をくぐり抜け、明治42年に竣工した姿をとどめています。

涼亭(清澄庭園)

庭園のそこかしこに、各地から取り寄せられた名石が、立て札つきで配置されています。

清澄庭園の名石
清澄庭園の名石

清澄庭園はバードウォッチング好きの人にも人気のスポットです。川や海が近いため、多くの野鳥が訪れるそうです。

中島に大きな鳥が見えました。アオサギでしょうか。アオサギやカワウは年中見られるそうです。運が良ければカワセミにも会えるかもしれません。

アクセス

清澄庭園は、都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線『清澄白河』駅から徒歩3分です。

清澄白河は、美味しいコーヒーの飲める街としても人気です。庭園散策と一緒に、カフェ巡りも楽しめます。

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まとめ

都立文化財9庭園の一つ『清澄庭園』を訪ねました。

ちょっとした水上アスレチックのような「磯渡り」や、野鳥の観察も楽しめます。今回は有料の庭園区域のみの散策でしたが、道路を挟んで西側には無料開放の公園区域もあって、お子様連れにもおすすめのスポットです。

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