
春薔薇を見に、北区西ヶ原の旧古河庭園に行ってきました。庭園への入園料は一般150円(65歳以上は70円、小学生以下及び都内在住・在学中学生は無料)です。ちなみに、駒込にある六義園との共通入園券『園結びチケット』を買うと50円だけお得です(有効期限なし)。

旧古河庭園には、古河財閥3代目当主の古河虎之助が1917年に建てさせた洋館があります。別料金ですが、邸内を見学することができます。

古河庭園の洋館を設計したのは、『お雇い外国人』として工部大学校造家学科(現在の東京大学工学部建築学科)で教鞭をとったイギリス人建築家のジョサイア・コンドルです。鹿鳴館などの設計で有名ですが、古河邸以外にも三井倶楽部やニコライ堂など、ジョサイア・コンドルの設計した建築物が現存しています。
撮影禁止のため、邸内の画像は掲載できませんが、明治・大正期にタイムスリップした気分で楽しめました。邸内の見学を終えてから、薔薇園に向かいました。様々な種類の薔薇が咲いていました。

春薔薇は5月~6月の間、早咲きの一番花、遅咲きの花、早咲きの二番花と長く楽しめるように手入れされているそうです。



サツキもちょうど見頃でした。サツキの花越しに見上げるような邸宅が素敵です。

薔薇園は、幾何学的な植栽が特徴の洋風庭園ですが、薔薇園の先には、心字池もある広い日本庭園があります。邸宅も庭園も、「和洋折衷」の造りになっているのが、興味深いところです。

日本庭園の新緑の下は、涼しい木陰になっていて気持ちよく散策できました。石積みの周囲の苔むした様子もいい雰囲気です。


心字池の周りをぐるりと散策しました。紫陽花もちらほら咲いています。


展望台になっている東屋からは、日本庭園を一望できます。

東屋からは薔薇園も見えました。

小さな売店には、薔薇ジャムや薔薇ケーキ、薔薇のアイスなど、薔薇スイーツや薔薇グッズが売られています。この日は汗ばむほどだったので、東屋で薔薇のアイスをいただきました。


シューアイスは、シュークリームで有名な洋菓子屋さんHIROTAと東京都公園協会のコラボ品のようです。バラのアイスは?と蓋の記載を見ると、鹿児島県鹿屋市とあります。なんと、はるばる鹿児島県から!と何となく気になって、後で調べてみました。鹿児島県鹿屋市には「かのやばら園」という薔薇園があるそうで、そちらの売店で売られているアイスのようです。どちらも薔薇の香りがして、美味しかったです。
旧古河庭園へのアクセス
最寄り駅はJR京浜東北線の「上中里駅」、または都電荒川線の「西ヶ原駅」で、どちらからも徒歩7分です。
まとめ
春薔薇を見に、北区西ヶ原の旧古河庭園を尋ねました。ジョサイア・コンドル設計の洋館も見学しました。旧古河庭園では、薔薇園と洋館という外国のような景観と一緒に、本格的な日本庭園も楽しむことができます。
新緑の下を気持ちよく散策した後は、名物の薔薇スイーツも堪能しました。
フリーランスライター、都内在住2児の母。趣味は着物と和裁とお散歩。個人ブログで親子の着物ライフについて発信中(こども浴衣の作り方も公開中)。
ブログ:『着物好きが育てたら、着物好きの娘になったので…』