沖縄と言えば海水浴やダイビング体験が有名ですが亜熱帯の自然を探検できるトレッキングもおすすめです。沖縄には杉の木が無いので花粉症の心配がなく、温暖な気候なこともあり一年中トレッキングを楽しむことができます。
今回は那覇から車で約2時間、沖縄本島北部の国頭村にある「比地大滝」という滝へ訪れてみました。

滝へはキャンプ場を抜けてトレッキングの入り口に向かいます。
キャンプ場は炊事場や休憩所等の施設が整備されていていました。

滝までの道のりは急勾配な階段や滑りやすい箇所があるので歩きやすい服装、タオルや着替え、飲み物を準備することをおすすめします。
また沖縄は一年中蚊が飛んでいるので気になる方は虫よけスプレーも持っていくと安心かと思います。

キャンプ場側に川が流れていました。
比地大滝はこの川の上流にあります。
こちらの下流ではキャンプ場公認の「川遊びエリア」が設けられており、休日になると沢山の家族連れが川遊びを楽しんでいます。
少し触ってみましたがとても冷たくて気持ちよかったです。
▶ 安全に遊べる川はほぼない、思わぬ惨事に巻き込まれたケースも 川遊びの「怖さ」を解説(Yahooニュース)
▶ 水の危険を知り、楽しく水遊びをしましょう!②海・川・プールの危険を知ろう(日本赤十字社)
▶ 水遊びの注意点(LOGOS)

遊歩道は歩きやすく整備されていました。

遊歩道を行くトレッキングコースとは別に直接川の中を歩いていく「川沿いコース」もありました。

森を歩くのとはまた違った面白さがありそうです。
今回はトレッキングコースを選びましたがこちらのコースも機会があれば体験してみたいです。

綺麗に澄んだ川を眺めながら歩いていきます。

亜熱帯の植物が広がるヤンバルの森は巨大なヘゴ(シダ類)やイタジイの木々が生い茂り、ジャングルを冒険している気分になります。


途中アップダウンの激しい箇所があります。


中間地点を過ぎた辺りでつり橋が現れました。
真上から比地川の渓流を眺めることができます。

橋の上からの比地川。高さがあります。

トレッキングコースの途中、円形に石垣が組まれ、内部が空洞になっている地形がありました。
昭和初期に使用されていたとされる炭焼き釜跡とのことでした。
昔の人がこの森を利用して生活していた様子が分かる跡地でした。

どんどん進みます。下流と比べて大きな岩が目立つようになりました。

時折小滝が現れます。
途中ベンチや東屋等休める場所があり、休憩しながら進みます。

だんだんと水量が多くなってきました。
いよいよ滝が近いようです。

遂に比地大滝に到着しました。
轟音を立てて水が勢い良く流れています。
今回片道約1時間かかりました。

間近で見ると更に迫力がありました。
比地大滝は約26mの高さがあり、沖縄本島最大の水量を誇る滝です。
昔は滝へも自由に遊泳できましたが現在は危険防止のため遊泳禁止になっています。
滝の周辺はとても涼しく、暫し時間を忘れて自然の景色を楽しみました。
比地大滝で会える生き物達
比地川渓流では鳥や昆虫、トカゲ等様々な生き物が生息しています。
運が良ければ沖縄特有の珍しい生き物に遭遇することもあります。
立ち止まって視線を木々の間や地面に向けてみると面白い発見があるかもしれません。

分かりづらくて恐縮ですが写真中央の木にキノボリトカゲがいます。
素早い動きであっという間に上っていきました。

キノボリトカゲと対照的にこちらはゆっくりとした動きのイモリ。
川沿いの地面に多く見られました。

鮮やかな青のグラデーションの尾が綺麗なバーバートカゲ。
後日調べてみるとレッドデータブックに登録されている絶滅危惧種でした。

写真中央、木の間に赤色の鳥が留まっています。
運良く国指定天然記念物に指定されているホントウアカヒゲに出会うことができました。
沖縄本島北部のみに生息しており、胸が黒いのが雄の特徴とのことです。
小さくて可愛らしい鳥でした。
まとめ
勾配が激しい道のりで滝に辿り着いたときは達成感満載でした。
川沿いの景色を楽しむだけでなく様々な生き物にも出会うことができリフレッシュにはおすすめのスポットでした。