「小岩井農場」という名前を一度はお聞きになったことがあるのではないでしょうか。
この、岩手山をバックにした草原に立つ一本桜の画が視覚的には一番よく知られているかもしれないですね。

訪れたのは5月の中頃。既に桜の花は終わっていましたが、岩手山をバックにした雄大な景色と、草原の中にたった一本たたずむ桜の木が絵になると、写真家の方たちの心を捉えて離さないようです。
バターやチーズ、ヨーグルトなどで有名な小岩井農場は、総面積が約3000ヘクタール(なんと900万坪!)という広大な敷地に2000頭もの牛たちを有する、日本最大級の総合農場です。

引用元:小岩井農場公式サイト https://www.koiwai.co.jp/makiba/map/
地図の上から左下に走る道路を境に、中央から右側が一般の観光客が訪れることのできる「まきば園」です。
「まきば園」では、小岩井農場産の牛乳やバター、ヨーグルトをふんだんに使ったグルメが楽しめるほか、普通なら一般非公開の生産施設や重要文化財まで案内してくれるガイド付きツアーなども開催されています。

小岩井農場に訪れたのは5~6年前、お仕事の関係でしたので、各種ツアーには参加できず、動物たちとも触れ合えなかったのですが、時期によっては美しいお花も咲き乱れ、そこに居るだけですがすがしい気持ちになれる場所でした。

園内には、バターづくりを体験できる「まきばの体験館」や、「資料館」などの建物も点在しており、その中のひとつに入ってみたのですが、さすが牧場、入口の取っ手がなんと、羊の顔でした!

また、乳製品の容器にスポットをあて、これまでのあゆみを学習できるようなコーナーもあり、短い時間でしたがなかなか楽しめました。

牛乳の瓶のフタって、私が子どもの頃は紙製だったし、今はプラスチックのものが多いようですが、最初の頃は王冠だったんですね!
それに、いまは紙容器のものが主に売られていますが、昔はヨーグルトも瓶で売られていたようです!「瓶は必ずお返しください」の文言がプリントされていたとか。
牛乳の瓶やヨーグルトの容器なんていうごく身近なものでも、歴史的な変遷をたどると面白いものですね。

こちらは近くのりんご園のものです。ちょうどこの5月頃の時期、花が咲くんですね。りんご畑を見ると、東北に来たなぁという実感がわきます。毎年11月中旬頃には実がなり、摘み取りの時期を迎えるそうです。
まとめ
岩手県の小岩井農場は、岩手山をバックに雄大な景色が広がる空気の澄んだ場所でありながら、時間が許せば牧場の動物たちともじっくり触れ合える場所です。
牧場らしい、羊たちをシープドッグが追う放牧の様子や、乳牛の牛舎を訪ねるなど、大人も子どもも楽しめるので、大自然の中、いつもと違う、ちょっと心に残る休日を過ごしたい時は特におすすめです。