新型コロナウイルス感染症が流行しています。外出・旅行を疑似体験していただき、少しでも皆様の気晴らしになりましたら幸いです。→ 内閣官房対策サイト

世界遺産・安芸の宮島をいつくしむ【広島県・廿日市市】

京都・天橋立、宮城・松島とともに、日本三景にもなっている広島の宮島。昔の広島の呼称=安芸を使い、「安芸の宮島」と呼ばれることも多く、一般に「宮島」と呼ばれていますが、実は正式名称は「厳島(いつくしま)」だそうです。

なるほど、海に浮かぶ社殿が有名なあの神社も、「厳島(いつくしま)」にあるから、「厳島神社」なのですね。

厳島神社の大鳥居は令和元年6月17日から大規模な保存修理工事が行われており、本記事は改修前に訪問した際のものです。修理工事の進行状況は下記から写真付きで確認できます。全体を足場に囲まれた大鳥居もまた壮観です。

大鳥居修理工事について(宮島観光協会)

スポンサーリンク

フェリーで訪れる安芸の宮島

その姿が仏様の寝ている姿に似ているとされる宮島

瀬戸内海・広島湾の中に浮かぶ宮島は、陸地からフェリーで約10分ほど。島観光はプチ船旅も楽しめるので、旅情がぐっと増しますね。

雲一つない青空に赤い社殿と鳥居がよく映えます

訪れたのは数年前、仕事の合間で時間が限られ、しかもどうしても鳥居の方ばかりを撮ってしまい、朱塗りの社殿の様子を綺麗におさめられた写真がないのですが、手前の欄干が鮮やかな赤色をしているのがわかるでしょうか。

創建は推古天皇の時代で593年、今の朱塗りの寝殿造りとなったのは平安時代、平清盛によるものだそうです。

幾度もの災害に遭いながらも、そして海上の建物でありながら、一度も水没をしたことがなく、平清盛の時代当時のままの姿を残しているとのこと

海に浮かぶ社殿や鳥居が織りなす風景

宮島案内図

周辺の海や山を含めてユネスコ世界遺産にも登録されている宮島。宮島の全体案内図をみると、大鳥居や厳島神社が海の中にあることがよくわかります。

宮島観光のシンボルでもある海上の大鳥居は、潮の満ち引きによって海の上にある時もあれば、潮が引いてその全貌を現してくれる時もあります。

訪れたのは午前10:00頃でしたが、ちょうど干潮から少しずつ水が増していっているところだったようです。

干潮時は鳥居まで歩いて渡ることもできます

上の写真で鳥居の足元が見えるでしょうか。土の中に埋まっているわけではなく、ただ石の上に置かれているだけ。自重だけで立っている鳥居なんです!

奈良の大仏と同じくらいの高さと聞いて驚きました。遠くから眺めるととてもそんな大きさには見えなかったのですが、その大きさの鳥居が支えなしにただ自分の重みだけで何百年も立っているだなんて、なんだか信じられません。

そもそもなぜ海の上に建っているのか。実は宮島は、古来から島そのものがご神体として崇められてきたそうで、ご神体の上に直接社殿を建てるのは畏れ多いと、海の上に建設されることになったのだそうです。

鳥居は昔から神と人の世界を隔てる結界であり神の世界への入り口でもあるので、島(ご神体)からより離れた海の中にあるんですね。海上にあることでより神秘的にみえるその姿が、きっと人々を魅了してきたのでしょう。

社殿から奥にみえる五重塔、左は豊臣秀吉が建立し未完成のままとなった豊国神社・千畳閣

社殿からみえる五重塔です。宮島には、厳島神社に限らず、学問・芸術の神様を祀る大願寺、宮島最大の木造建築・千畳閣、弘法大師が修行したといわれる弥山(みせん)、スナメリにあえる宮島水族館など、見どころがたくさんあります。

厳島神社参拝と食べ歩きだけなら半日くらいでも楽しめますが、宮島全体をぐるりと楽しむなら、まる1日必要です。また、朝の荘厳な空気や夕景のなかの大鳥居を写真におさめたいなら、船の時間もあるので、宿泊した方がゆっくりできるかもしれませんね。

大願寺の九本松

厳島神社を出て右手にすすむと見えてくるのが大願寺です。大願寺前には、伊藤博文氏が植えたと伝えられる松が立派に育っており、市の天然記念物に指定されています。

人も歩けば鹿にあたる…ほど鹿がいます!

そして、宮島といえば鹿。こんなに近くを人が通っても、まったく動じずウトウトするような鹿たちですので、写真は撮り放題です。

世界遺産の鳥居に背を向け、ゆうゆうと我が道をいく鹿たち。島では神の使い「神鹿(しんろく)」として大事にされているゆえかもしれませんね。

まとめ

宮島は、朱塗りの社殿や海に浮かぶ大鳥居など海上の風景美・建築美が美しいスポットでした。広島名物・もみじまんじゅうや、あなごや牡蠣など地元グルメの食べ歩きも楽しそうです。

前回は仕事で限られた時間だったので、次は宮島の全貌を知るべく、改めて時間をとって訪れたいと思います!

タイトルとURLをコピーしました