日本初の都市型高層水族館である池袋のサンシャイン水族館は、水族館や動物好きな方なら一度は足を運ばれたことがあるかもしれません。
数年前にふと訪れた際のレポートですが、やっぱり暑すぎる夏には、「水」を感じられ、猛暑から少しでも逃れられる水族館は貴重な存在ですよね。
東池袋のサンシャインシティ・ワールドインポートマートビル1Fより「水族館行きエレベーター」を使って屋上まで上がると、そこに水族館があります。
天空の水槽で空飛ぶアシカを発見!


つい先ほどまで大都会だったのに、エレベーターを降りるとそこは、ヤシの木が茂る別世界。青空の下にペンギンが泳ぎ、カワウソが走り回る、動物たちの生活空間が広がります。
サンシャイン水族館の特徴は、なんといってもこの、空に近いことを生かした屋外の展示方法。上の2枚のうち1枚目の写真は、「サンシャインアクアリング」と呼ばれる水槽で、見ようによってはまるでアシカが空を泳いでいるかのような錯覚に陥ります。
真下から、普段眺められない角度で観察するのが楽しくて、しばらくずーっと上を見上げてしまいます。

浦島太郎の竜宮城を思わせるようなカラフルな世界を見せてくれる南の海の展示は、ほうっとため息がでるほど美しいです。
何時間でもここにたたずんでいたくなりますね。

水族館は、生命の息吹を感じられる場所でもあります。こちらは、北西太平洋の岩場などに生息するトラザメの卵。
もごもごと中で赤ちゃんが動いている様子を目の前で見ると、生命の神秘や命の尊さに思いを馳せずにいられません。

出ました!マンボウ!…マンボウって、どこの水族館でもかなり殺風景な何もない水槽に入れられていますよね。しかもガラス前は透明の保護シートのようなもので覆われていたりします。
皮膚の下に皮下脂肪ならぬ分厚いゼラチン層があって、体がかたく、急に曲がれず壁に激突してしまい傷だらけになるので、こんな厳重な管理がされているようですが、こんなにか弱くて、自然界の中で本当に生きていけているのだろうか…心配。
水族館でのアート鑑賞のすすめ

水族館には、水辺の動物や魚を見に行くほかに、絵画的美しさを楽しみに行っているふしもあります。
アートにも通ずるものがあるように思います。本物のアートには全く精通しておりませんが…。この美しさは、何時間でも見ていられますね。

私がもっとも水族館の中で時間を費やすのがこのクラゲの水槽です。費やすというか、ぼーっと見ているうちに時間がすぎていくだけなのですが。
暗めの照明の中、ゆらゆらと白い蜃気楼のように美しくゆれるクラゲに、癒されたり、忙しいときは「こんな風に何も考えず生きていきたい」と勝手にクラゲに人格を投影してうらやましがったりしています。
なんと2020年7月には、国内最大級・約14mの巨大クラゲパノラマ水槽を有する新クラゲエリアがオープンしたようなので、こちらも要チェックです!
まとめ
うかがった時は確か平日の昼間で、それでもそれなりに混んでいましたが、今はチケットも日時指定の「事前購入制」になっていて、入場制限でばっちりコロナ対策、3密対策をされているようです。
見上げれば意外と青い都会の空と水辺の動物たちを、同時に楽しんでみてはいかがでしょうか。