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築地市場が移転したあとの築地を歩く【東京都・中央区】

築地市場が豊洲に移転したあとの築地って、どうなっているんだろうか。もしかして少し寂しい雰囲気になっているんだろうか、いま町はどんな表情を見せているのか?

そんな疑問がふと頭をもたげ、歩いてきました、築地市場跡!(なんてことはない、前回築地本願寺に訪れたあと引き続きブラブラしてきた後編的位置づけです♪)

築地散策前編はこちら「築地本願寺で18品の朝ごはんをいただく

ご存知のとおり、築地市場はプロの買い付け人たちが競りをおこなう「場内」と、一般の人も買い物や食事を楽しめる「場外」にエリアが分けられており、「場内」であった中央卸売市場が豊洲に移転したのちも、場外」には残っているお店も多くあります

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築地場外を歩いてみる

築地場外市場

東京メトロ日比谷線築地駅を出て、築地市場跡方面に大通りを歩くと最初に出てくる築地場外市場の入り口。以前なら、朝10:00というと完全に築地が動き出している時間帯ですが、以前よりは少し人通りが少ないようにみえます。

場内があった当時は、外国人観光客の方などでごった返していた時期もあることを考えると、だいぶ落ち着いているようです。例の新型コロナウィルスの影響ももちろんあるでしょう。

築地市場がその役目を終えたのが2018年10月6日のこと。この記事の散策日は2020年10月だったので、既にあれから約2年の時が流れたことになります。

白衣・洋品店

築地場外は、築地市場が開場してからその周辺に、魚河岸の仕入れ客相手に商売をする店だったり、写真のような白衣、調理器具などの専門用品、ダシの材料などを取り扱う店などが自然発生的にできたもののようです。

海鮮丼など一般客や観光客が喜ぶような商品を取り扱う店が多くなったのは比較的近年で、本来は観光客相手の市場ではなかったということですね。

1000~2000円程度で海鮮丼が食べられるお店が並ぶ
市場関係者や業者を相手にするお店も

観光客や一般客相手のお店よりも、本来市場関係者や業者を相手にしているような、魚介類・青果に一見関係ない「牛丼」「ホルモン屋」などが意外と活況でした。時間帯的にも、早朝から入荷や卸をして、一息ついたところだったのかもしれません。

なので、人通りは少なくなっているものの、コロナ禍においても閑散としている、というほどではありません。

「場外」の通りをいったん抜けたところに、道路わきに無造作におかれた「ターレ」。

「場内」があった頃を彷彿とさせる「ターレ」

中央卸売市場があった頃は、場内を縦横無尽に走り抜けて活躍していた築地の名物のひとつですが、こんなところで再会できるとは思いませんでした。今も荷物を運ぶ用途に使われているのでしょうか。

もう少し進むと、そこが「築地市場跡」。下の写真のとおり、まぎれもなく「市場」があったそこは、いまや工事用の高い囲いに覆われ、中をうかがい知ることはできません。しかし建物は跡形もなく、見る限り何もないように見えます。

ガードマンの方に聞いてみると、2020年におこなわれる予定だったオリンピック会場に向けて運行するバスなどの駐車場(車両基地)となっているとのこと。2021年に延期されたオリンピックが開催されて、しっかり利用されてほしいものですね。

これが日常となりつつあるのでしょうか「築地市場跡」

場外に話を戻しましょう。場外の通りに戻り進んでいくと、古きよき西洋建築の名残を感じさせるアーチ窓の住宅のとなりに、豊洲に移ったあとの代替市場として開業した「築地魚河岸」という建物がありました。

築地魚河岸

中には、場内があった頃となんら変わらないような、新鮮でリーズナブルな魚介を取り扱うお店が軒を並べています。

ひとつ切なかったのは、お店のご主人に「このお魚たちはどこから?」と聞いたときに、「大丈夫、豊洲から直送で来てるから!」と威勢よく答えていただいたことでした。そうですよね…「大丈夫!」というその笑顔に一抹の寂しさを感じたのが私の勝手な思い込みならよいのですが。そんなことわざわざ答えさせてすいません。

本マグロの柵が500円~600円は安い!
スーパーなどではなかなかお目にかかれないボリュームの魚介類

一瞬、「ムキガキこの量で550円は安すぎる!!!」と二度見してしまったのですが、よくよく見たら100g550円でした。…そりゃそうですよね。

波除神社

場外市場の通りを奥まで進むと、魚河岸の商売人たちに昔から参拝されてきた波除(なみよけ)神社が鎮座しています。

巨大な獅子の頭がまつられている

鳥居をくぐってすぐ左手に、驚くほど大きな「獅子」の頭がまつられています。

昔むかし、波が荒く築地の造成(築地は埋め立て地だった)が困難をきわめていたとき、海面で光っている獅子のご神体が見え、それを引き揚げてまつったところ、荒かった波がピタリとやんだという逸話が書かれていました。

だから「波除(なみよけ)」神社だったのですね。

活魚塚、鮟鱇(アンコウ)塚

獅子の頭の隣には「玉子塚」、その隣にはこの「鮟鱇(アンコウ)塚」「活魚塚」なるものがあります。

これは調理される魚の供養のために建てられたものだそうで、この土地らしい、築地ならではの光景と言えるかもしれません。思わず手を合わせてしまいました。

境内から築地場外をのぞむ

くるりと振り返ると、境内から築地場外の様子をうかがうことができます。波除神社の神は、どんな思いでこの築地市場の繁栄と移転、そしてコロナ禍で商売がふるわない様子を見守っているのでしょうか。

築地にも肉の矢澤が!?

帰り道にひとつひとつの店に目をやると、魚介関係ばかりでなく、お肉屋さんがあったりもします。魚介でも市場関係者用の専門用品でもなさそうな肉の矢澤…その奥には、こちらはなんとなく納得の「厚焼き玉子」のお店。

人の集まるところに商売は成り立っていくのですね。

築地銀だこの本店

そういえば帰り道に、これも魚介とは直接関係ありませんが(あれ…タコ…多少はありますかね?)、築地銀だこの「本店」を見つけました!銀だこは今や全国どこにでもありますが、その店名「築地銀だこ」にも冠されているとおり、築地が発祥の地。

見慣れたチェーン店ではありますが、築地の地で出会った銀だこ本店に、なんとなく感慨深さもあり、激写してしまいました。築地で食べ歩きする方、もしおなかに余裕があれば、ぜひ銀だこ本店にも立ち寄ってみてください。

まとめ

「築地市場が移転してからの築地」散策、いかがだったでしょうか。

コロナ禍も重なり人の出は落ち着いてはいるものの、平日の割には新設の魚河岸にも人の姿はちらほらあったように思います。

例えば「人形を造る職人が多く住んでいた日本橋人形町」、「銀貨鋳造所があった銀座」、のように、時を経て、豊洲市場しか知らない世代の中で「昔はここに日本一の魚河岸の市場があったんだよ」「あぁ、だからこの辺魚介類を売っているお店が多いのね」という会話が繰り広げられるようになるのだろう―そう思いながら、築地を後にしました。

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