いよいよ二日目です。初日は宮ヶ瀬湖畔エリアからミーヤ丸に乗って宮ヶ瀬湖を周遊し、上流側からダムの堤体を拝みました。今日はダムサイトエリアからアプローチし、下流側からダムの堤体を見上げた後にインクラインで天端まで登る予定です。
県立あいかわ公園
大進館からダム直下の県立あいかわ公園までは車で30分ほど。月曜日ということもあってか、駐車場はガラガラでした。

インクライン乗り場まで公園内を歩こうかと思っていましたが、パークセンター前の中央広場まで歩いたところで運良くロードトレイン号が待ってくれていました。貸し切りのロードトレイン号で宮ケ瀬ダム下まで移動しました。
インクラインで天端へ
本来なら堤体内のエレベータで天端まで登ることもできるのですが、新型コロナウイルス感染所つ愛作のためエレベーターは営業停止となっています。
「天端」とは耳慣れない言葉ですが、堤体の上の部分を指す言葉です。「ダム大百科」で勉強したので、積極的に使っていきます笑
エレベーターが使えないとなると、登る手段は左岸の遊歩道を徒歩で登るか、インクラインで登るかの二択です。子連れで徒歩は辛いのでインクラインを使うことにしました。今日の行程でこの部分の密を心配していましたが、資料館が定休日の月曜日だからか、インクラインも我々家族のみで貸し切りでした!


インクラインを登り切ると、このインクラインをどのように工事で使っていたか説明の展示がありました。RCD工法という工法で頂上にコンクリート工場を作り、コンクリートを満載したダンプトラックをダンプトラックごとインクラインで上げ下ろししてコンクリートを打設していく工法のようです。イメージできませんが、スケールが大きな話ですね!今この足元の堤体がかつては存在しなかったと思うと不思議な気持ちです。



ダムのガイドブックなどでもおなじみのショットです。右奥に副ダムである石小屋ダムが見えていますね。エメラルドグリーンの水流が綺麗です。

天端を左岸側まで歩き、登ってきた右岸を振り返ってみると、登ってきたインクラインが見えます。インクラインの最大斜度は35度でスキーのジャンプ台と同程度だそうですが、こう見ると何だかもっと急に見えますね。
風の丘を通って下山
当初はインクラインで下ろうと予定していたのですが、子供にとっては上りのインクラインが相当に怖かったようでもう乗りたくないと言うので、歩いて下りることにしました。左岸に遊歩道があり歩いて下山することもできるのです。


左岸の道路を50-100mほど下ると、県立あいかわ公園風の丘への入り口があります。そこからは森の中に設けられた遊歩道を下っていきますが、きちんと整備されていて歩きやすい遊歩道でした。



風の丘から振り返ると雄大な堤体の全体像を俯瞰することができます。この堤体であれだけの水を蓄えているんですね。ダム湖側の広さも同時に感じられる景色で、これは想定外の僥倖でした。この景色を見るためにも、下山はぜひ風の丘ルートもご検討ください!


こどもの足で15-20分ほどだったでしょうか。風の丘の近くに東屋もあって休憩することもできます。天端を戻ってインクラインで下り、ロードトレイン号で駐車場まで戻ってくるより、歩いておりてしまったほうが早いかもしれません。
まとめ
1日目はダム湖側を遊覧船でめぐりましたが、今日は県立あいかわ公園から堤体を巡る1日としました。昨日船で回った広大なダム湖が、この堤体によって堰き止められてできていると考えると不思議な気がします。
子供が小さいので時間的に余裕のあるプランとしましたが、活動的な方であれば、あいかわ公園を起点に天端まで上り、遊覧船で宮ヶ瀬湖エリアへ移動して広場で過ごし、また遊覧船で帰ってくるなんてプランも良いかもしれません。
※ 2020年9月時点で、観光放流は行われていません。だからこそ静かなダムサイトを楽しむことができました。